かわら版
 北九州エコタウン見学
08:廃木材・廃プラリサイクル事業 
●(株)エコウッド 
第2期計画エリア内
 
           
○ 概要

 廃木材と廃プラスチックを混合し、ペレット化した後、加熱押し出し成形をし、歩道用などのウッドデッキ材、フェンス、ルーバーなど、耐水性・耐候性が高く、木質感も十分高い建材として再生される。エコウッド社では平成14年から製造を開始し、現在の能力が5,000ton/年(押出し機11台)。設備投資の1/2は経産省の補助。強度は松や杉と同等で、木より燃えにくく、水にも強いとのことで、非常に良いリサイクル事業に思えた。
 
   
○ 詳細
 
 
   
【1】製法
 
 
    (1) 廃木材:建築現場、パチンコ台などから出る廃材をフィンガーサイズのウッドチップ(含水率14%程度)として回収。その後、木粉とする。  
    (2) 廃プラ:自動車、工場、パチンコ台などから出る廃材のうち、現在はPP(ポリプロピレン)のみを使用。  
    (3) 上記(1)を52%、(2)を42%、さらに着色料を6%添付して混合し、ペレット化する。 色はベージュと焦げ茶の2種。  
    (4) 加熱押し出しをし、その後、木目調の表面加工をし、木質感を出す。  
 
   
【2】特徴
 
 
    (1) 強度は松や杉と同等で、木よりは燃えにくく、耐水性も高いので100年持つと言われる。  
    (2) 水より軽く、釘も打てる。金具・施工込みでの製品価格は4万円/平米程度であり、高級木材並。現在、指定施工業者のみで施工するので材のみでは販売していない。  
    (3) 押し出し成形速度は50cm/分と早い方である。  
    (4) 解体されたものは再度加熱押し出しが可能であるので、リサイクルが容易でもある。  
    (5) 熱膨張が無視できないので、屋内のフロアリングなど密着させた使い方には適さない。  
     
    担当者によるていねいな説明  
 
    竹原徹雄