かわら版
 第4回ガラス技術シンポジウム
 Report on the 4th Glass Technology Symposium sponsored by GIC
2008/11/27 於:東北大学 
ニューガラスフォーラム事務局
 
         
   
 
GICシンポジウムの受付
青葉記念会館
 
近藤技術委員会委員長挨拶
司会は上堀材料技術部会主査
 
 
1.経緯

  ガラス産業連合会(Glass Industry Conference)がガラス関連6団体で設立されて、今年で9年目となります。GICの大きな役割は、板硝子、電気硝子、硝子製品、びんガラス、硝子繊維、ニューガラスに共通する技術課題のフォローです。ところで、ガラス技術の交流が、特に、学界と産業界の間で不足しているとのGICにおける反省から、4年前に、産学交流活性化方策として、「ガラス技術シンポジウム」を開始しました。具体的には、49年間の歴史を持つ、学界の「ガラスおよびフォトニクス材料討論会」の初日、11月27日(木)の13時から、GIC主催のシンポジウムを組み込んでもらい、ガラス会社等からプレゼンテーションを行いました。また、ポスターセッションと懇親会へも参加しました。初回の滋賀県立大学以降、東京理科大学、豊橋技術科学大学と巡って、今回は東北大学で開催しました。 当日は、約100名の聴衆を得て、近藤敏和GIC技術委員長(日本板硝子上席執行役員)の挨拶の後、上堀 徹GIC材料技術部会主査(旭硝子)、山崎博樹副主査(日本電気硝子)および各委員の司会進行で進められました。 当フォーラムは、鈴木恵一郎企画部長がGICを代表して、このシンポジウムの事務局を担当して、講演会とポスターセッションの準備を進めました。また、ポスターセッションでは、わが国のガラス研究者100名強を登録したDirectoryの展示を行いました。
 
   
2. 講演テーマと講演者

  講演のテーマは、初回が「ガラスの破壊・強度」、次いで「環境とガラス」、「環境負荷低減に向けて」と続き、今回は「ガラスと表面」のもとで、次の5つの講演が行われました。 (1)「ガラス製造と高温融体物性の関わり」(九大:藤野茂准教授) (2)「研磨技術の現状とガラス加工」(九大:土肥俊郎教授) (3)「精密洗浄技術?市場の変化と開発状況?」(花王:林藤克彦) (4)「壜ガラスのキズ防止コート」(石塚硝子:伊藤勇治) (5)「ガラスと薄膜の表面分析」(日本板硝子テクノリサーチ:酒井千尋)。
また、ポスターセッションでは、GICからは、次の会社・機関が参加しました。(1)旭硝子中研 (2)日本板硝子、オリンパス (3)日本板硝子テクノリサーチ (4)セントラル硝子 (5)日本電気硝子 (6)日本山村硝子、産総研 (7)東洋ガラス (8)ハリオグラス (9)コーニング研 (10)信越石英 (11)古河電工。
 
 
   
3. 余話

  小雨の東京を発って、2時間弱で昼の仙台についた時は青空でした。そんなに寒くなかったので、駅前から真直ぐに延びる、大きなケヤキ並木の「青葉通」を、並木が途絶える先端の「西公園」まで、多分15分くらい歩きました。そこから先は、青葉城址に登る道路へと連なっています。そして、会場である工学部の建物群も、山腹の方に立ち並んでいました。ところで、片側3車線(一部4車線)の「青葉通」は、仙台の連隊を狙った爆撃で一面焼け野原となった町の復興のために、当時の市長のアイディアで開発されたとの事です。正に、「名古屋市の大通り」と双璧の戦後復興の巨大通りであり、当時は、「滑走路の建設か!?」と騒がれたそうです。道路の真ん中にもケヤキがある、3列の並木はその時に植えられたそうです。ところで、「西公園」近くの“定禅寺”の7-8本のケヤキは、青葉通りの並木よりも更に大きく、しかも、クリスマスにかけて飾られる超巨大なイルミネーションは、息を飲む美しさのようです。以上の話は、往復のタクシーで聞いた話です。
 
 
   
 
パネルセッション風景
 
当フォーラムのガラス研究者Directory
パネル展示