かわら版
 北九州エコタウン見学
06:福岡大学資源循環・環境制御システム研究所 
●福岡大学(九州大学・九州工業大学・佐賀大学・民間企業 他)
実証研究エリア内
 
           
○ 施設概要

 福岡大学は、廃棄物の埋め立て処分に関する研究を昭和41年から始めるなど、環境問題については先駆的な研究を進めてきている。その実績により平成9年度に文部科学省の学術フロンティア推進事業および北九州のエコタウン事業の支援を受け当研究所を設立するに至った。「見てわかる施設」「ビジネスに発展できる施設」をコンセプトに様々な実証実験施設が作られている。
 代表的なものとしては、「廃棄物大型埋立実験槽」。1辺10m深さ2.5mの槽に廃棄物を埋立て、浸透した雨水の汚染状況を調べることができる。
 
     
    廃棄物大型埋立実験槽の上部  
 
     
    「ライシメーター」:
筒型の容器に試料を充填し、水の透過実験や溶出実験を行う実験装置
 
 
   
○ 研究テーマ

産官学が共同にて具体的プロジェクトとして様々な研究会を立上げ、産業化を視野に入れた実証研究を重ね成果を上げている。

■ 第一期 平成9年〜14年

・資源循環システム
1「浸出水からの酸・アルカリ回収」
2「浸出水処理に伴う濃縮廃液の無害化および塩回収」
3「水資源の活用に関する研究-逆浸透膜による下水処理水の工業用水化」
4「焼却残査のコンクリートへの有効利用に関する研究」
5「生ごみからの生分解プラスチックの生産」
6「チタニア/シリカによるPETを含む廃プラスチックの油化」

・環境制御システム
1「最終処分場浸出水管理に関する研究」
2「最終処分場の立地選定プロセスと遮水システムからみた立地評価」
3「埋立前処理システムと高機能最終処分場システムによる埋立廃棄物トータル処理システムの開発」
4「鋼板遮水システム最終処分場に関する実証実験結果について」
5「最終処分場情報管理システムに関する研究」
6「飛灰中のダイオキシン類無害化処理に関する研究」
7「最終処分場浸出水の促進酸化処理に関する研究」
8「チタニア応用光触媒プロセス浸出水に含まれる有害有機化合物の分解処理に関する基礎的研究」

■ 第二期 平成14年〜19年

1「環境汚染物質の無害化および廃棄物の再資源化技術」
2「焼却灰の無害化と再利用技術」
3「汚染土壌修復技術の開発」
4「大気圏・水圏の有害物質分解技術」
5「有機系廃棄物の無害化と再利用技術」
 
 
    岩城達之助